たかが1、されど1

当ブログで度々紹介している、セがネットワーク対戦麻雀、MJ2

MJ3に年末に変わる目処が立っている事を考えると、実質2では最後である可能性が高い、非常に大きな大会が現在行われています。

その名は「ヤンマガチャレンジ」。

ヤングマガジンが支援する大会です。

参加資格も(基本的に段位制限等があるんですが)なく、誰でも参加できる、MJ2隋一の規模を誇る全国大会。

ヤングマガジン誌上でも特集が組まれ、また、上記の通り2最後の大規模な大会である可能性が高い事もあり、非常に多くの参加者がいました。

ルールとしては、8試合単位でのスコアで順位を決定し、各地区毎に(北陸、中部、関東等)スコア上位30%が決勝進出できます。

私が仙台から帰還した直後が、丁度ヤンマガチャレンジの予選期間に当たっていた為、時間をみつけては精力的にMJを打ち込み、決勝進出を目指していました。



プロリーグのS2復帰(S3落ちた事書いたっけ?)をあっさりと決めて一息ついた後、早速ヤンマガチャレンジ予選にエントリー。

しかし、これがまた……。


私は、普段プロリーグで打つ事が多いです。プロリーグに参加する人は、しっかりしたうちスジの方が殆どです。

しかし、このヤンマガチャレンジ、上記のように段位制限がない。

極論すれば、MJを初めてやる人と、全国一位の人(先日当たりましたけど強かったなあ……。完敗しましたわw)
があたる可能性だってあるんですね。

ということで、普段は当たらないような、プロリーグ不参加の人と数多くマッチングしたのですが……。

これがまあ酷い。勿論全てがそうではないんですが、悪形テンパイでも、何も考えずに即リーチ。

悪形なわけですから、当然確率上は不利な筈なんですが、これがまあがんがんあがられてしまう。

結局最後の所は運なわけです(当たり前ですが)


守備型のうち手である私には、かなり辛い状態。

私は、勿論状況次第ですが、守備型、悪く言えばチキンな打ち手なので、基本的に先制リーチがかかれば、危ない牌を使いつぶせなければ無理にあがりには向かいません。

「自分があがってリーチを蹴る」ということよりも「自分は絶対に降り込まない。ツモられたらしょうがない」という風に考えがちなんですね。


ということで、序盤は全く勝負になりませんでした。


日を改め、普段行かない店に赴き気分転換をはかると、ようやくまずまず勝てるようになり、

まず出たベストスコアが103というもの。

悪いスコアではないのですが、決勝進出にはまず足りない。という事で、その後も打ち込みを続けました。


しかし、そこそこ勝てるものの、大きな波がこない。

ようやく、ベストスコアが111にあがったのが予選終了二日前。

そして最終日。「ラスト8試合!」ということで、勝負をかけました。


3試合目で、大きなトップをとることができました。これなら、自己ベスト更新できるかも!と鼻息があらくなりますが、そこから思うように伸びない。

伸びないまま、6戦目のオーラス、私の親を迎えました。

ここは沈んだ3着目の状態。トップとは20000点以上の差がありました。

ここで3着で終わってしまうと、自己ベスト更新がますます遠のいてしまう……。

しかし、状況は厳しい。

ラス目の上家さんは、既に持ち点が4000点を割ってしまいました。

つまり、私が親満貫(12000点)をツモあがりしてしまうと、各々から4000点ずつ支払ってもらうわけですから、上家さんはドボン。私は2着で試合終了してしまいます。



中盤、以下のようなテンパイになりました。

789筒789萬、23567789索(赤ドラが1枚)

2.3索どちらかを切ればテンパイです。三色同順確定、ドラ1枚のテンパイ。

とりあえず、3索を切り、2索タンキ待ちに構えました。

リーチをせず、ラス目の上家さん以外からのロンアガリを狙います。ツモったら……しかたないかなあ。

暫くダマテンで待っていたところ、3索がどんどん切られて行きます。ついでに私も3索引きました。つまり、あそこで2索を切っていればあがっていたということです。

しかし、2索が一向に出てこない。おかしい。何故おかしいかというと、2索を引いても、他の人には間違い無く不用だからです。


理由は簡単です。麻雀は3つ1組の「面子(めんつ)」を作るゲーム。

「123」とか、「111」みたいな感じ。1種類4牌ずつあります。


今、3索が無くなってしまいました。そうすると、2索を引いたところで、234みたいに使う事はもう不可能なわけですよ。222、と使うしかない。

その2索は、場に1枚切られていて、私が1枚持っている。終盤にさしかかり、そんな不用牌を抱えているわけも無いし、22と持っているとはとても思えないという状態。

これは、間違い無く山に眠っている。

ツモる可能性が十分ある。その時に、今のままツモってしまったら確実にトップを取ることはできないわけです。

そう考え、ここで高らかに「リーチ!!」


すると。次の自分のツモ番。「シューーーッ!!!!」

いわゆる「神の手」が出現!!!2索ツモ!!!


リーチ一発ツモ、三色同順ドラ1、ハネ満、18000点!!!

このあがりによって、トップとの20000点差を見事にひっくり返し、(差し引き24000点点数が移動しますから)大逆転トップ!!!


もし、ここでリーチをかけていなかったら、上記からリーチ一発が消えて12000点。もう少し早くリーチしていてもやはり12000点のまま。あの場で2索を切り、3索単騎に構えていても12000点。

数少ない逆転への道を、奇跡的にものにしたこの上がりには、思わず両手でガッツポーズ。

なんとか踏みとどまり、残り2試合に勝負をかけます。

しかし、7試合目は3着。

8試合目、トップなら大幅更新。2着でも点数さえ高ければ……という状態に。

速い段階で2回あがり、オーラスの親を小差のトップで迎えていました。


しかし、ここで、2着の対面がリーチ!!まずい。必死にこちらもあがりを目指しますが、無情の「ツモ」の声……。

あけられた手を見て唖然。リーチ以外に役のない、最大の悪形待ち、ペンチャン待ちでした。「12と持って3を待つパターン」

このあがりのせいで、僅差でまくられ2着。この試合でのスコアはプラス9。結果、115というのが最終的な私のベストスコアになりました。


非常に微妙な数値。しかし、これ以上打ち込む時間も気力もありませんでした。




そして、本日、予選通過のボーダーラインが発表になりました。


……なんと、116。

私のスコアは115。

そうです。たった1ポイントの差で、私は決勝に進めませんでした。

なんたる神の悪戯か。悔しすぎます。

1ポイントは、点数にして1000点。どこかで後1000点増やしてさえ居ればよかった。

本当に悔しい。決勝行きたかった。頑張ったのになあ……。


しかし、ミスは勿論ありましたが、私の麻雀はできたと思います。

守備派らしく、どんなに劣勢でも止めるべき牌はしっかり止めていたし、上記のように最後まで諦めず、ある程度チャンスもものにできた。


その証拠に、私の経験値は大分夢の10段に近づいていたのです。



悔しさは今後の糧に。明日は、以前お話したことのある麻雀の師匠の所に伺う事になっています。

是非、師匠の前で10段に昇格を。


ヤンマガチャレンジの敵は、決勝に無事進出した師匠にとってもらいましょう。