ハロプロ改編ってなんですかって
先日ちらっと触れた話を一応書いておく事になりました。
はっきりいって、私はモーニング娘。ファンではないので(6期メンバーが居なければさして注目していないと断言できますしね)、ファンサイトの類を見ていただいた(触れてるのか?)方が宜しいかと思うんですけどね・・・・・・。
個人的解釈を多分に含む、あくまで「対外的に見て」の話ですが。
ハロプロ改編と呼ばれるのは、2002年の夏頃の事だったかな。後藤真希の卒業、矢口真里のミニモニ脱退、等をはじめとした、ハロープロジェクト内のグループ構成等を一挙に再編成した出来事の事です。
この出来事は、ファンから大変な顰蹙を買い、ファン離れ(特に一般人)を招いた出来事であるといわれています。
具体的な内容は、以下のような感じ(網羅は絶対していないのでご了承を)
1.後藤真希の娘。卒業。
2.保田圭の娘。卒業
3.矢口真里のミニモニ脱退。代わりに高橋愛が加入し、身長制限(155以下)実質撤廃
4.タンポポを再編。飯田佳織、加護亜依卒業、石川梨華、紺野あさ美、新垣里沙、柴田あゆみ(メロン記念日)で再出発
5.プッチモニも再編。吉澤、小川、アヤカの3人らしいが覚えていない(実現していない?)
6.平家みちよのハロプロ卒業。
7.矢口真里が、ハロープロジェクトキッズと共に新ユニット結成(zyxのことか。現Berryz工房のメンバー一部含む)
他にも、カントリー娘。がどうだとか色々あるんでしょうが、良く覚えていない。
これだけ見れば、何故ファン離れが起こったかは容易に想像がつくでしょう。
ややこしすぎますよね。
熱狂的ファンであるならばともかく、ライトなファンだったり、年配の方だったり、あるいはまあメンバーの名前ぐらいは知ってるぜ、いぇいなんていう方は確実に混乱したはず。
ちょうどこの辺りから、娘。ファン層はより熱狂的な、「娘。ヲタ」と呼ばれるような方向に必然的偏りをみせます。
そして、この頃から、ハロプロ側の戦略も、あらゆる点において変化しきます。
例えば、グッズの販売方法。通常商品の他に、各地に、究極的には地方公演会場限定の品物を容易。
そして、おのおの、娘。に関連するグッズに、決まって種類の異なる「とあるもの」を封入しました。
とあるものとはなんでしょう。……写真ですね。
娘。ファンの中には「写真ヲタ」と呼ばれる人が多数いるんです。
メンバーの写っている写真(特に自分の推しメンバーの)が入っていれば、あらゆる品物を無条件で買ってしまうわけです。
しかも、種類が複数あれば、両方欲しいと言う事で、いりもしない同じ品物を、おまけの限定写真だけが目当てで複数買う、なんて事も日常茶飯事。
かつて、モーニング娘。は国民に広く浸透しているアイドルグループでした。
ファンでなくても、ある程度メンバーの名前を把握していたし、新曲が出れば相応の注目が集まり、中でも「LOVEマシーン」に関してはミリオンを記録し、カラオケの定番曲になったほど。
しかし、この上記の「ハロプロ改編」をきっかけに、より熱心なファンを重点においた戦略に変化していった。
それが一番顕著にあらわれているのが、皮肉にも6期メンバーなんですね。
6期メンバー(=田中れいな、道重さゆみ、亀井絵里。藤本美貴は例外とします)は、加入していきなり水着写真集を出したんですよ。
今は、ハロプロメンバーの水着写真なんて当たり前なわけですが、「LOVEマシーン」の時は確実に出し惜しみをしていた。
普通は、「アイドル歌手」として確立していれば、わざわざ水着になって購買意欲を掻き立てるような事はしないわけです。
優香とか、深田恭子とかのように、「水着は卒業」なんていう風になるのが普通。
先日、娘。の新曲を買った人が、抽選で参加する事ができる「握手会サーキット」なるものが開催されました。
メンバーが3箇所にわかれて、握手会を開催するというものです。
しかし、握手会というのは、水着写真の件と同様、人気が確立した人間が滅多にするものではありません。
理由は二つ。握手会をしてしまうと、idol=偶物としての意義が薄れ、また身近に感じる事ができすぎて、芸能人としての価値がさがるというのが1つ。
もう1つは、大勢と握手するという行為は非常に重労働である、ということ。
このような、駆け出しのアイドルがやるような仕事を、今のハロプロ(特に娘。)のメンバーはやらされているという訳。
このような事を我侭を言わずにこなしているメンバーは正直えらいと思いますね。
CD不況の時代です。なんとかしてCDを売りたい!さあどうしよう、という時、普通何を考えますか?
普通は、「普段CDを買わない人に買ってもらいファンになってもらう、即ち購買層の拡大」
という事を考えますよね。
しかし、ハロプロ側は違ったと言う事です。
要するに「熱狂的ファンに大量に貢がせる。大人買いさせる」ということです。
握手会特典などはその典型。握手会に行きたいが為に、一人でCDを何十枚も買った人が数多くいるはず。
しかし、このような経営戦略に、果たして将来性はあるんでしょうか。
新メンバーの「久住小春」ちゃんは、救世主だと言われています。つんくはミラクルだという。
実際、プロであるつんくの目にはそう映ったんだとは思います。プロの目で非凡な才能を感じ取ったのでしょう。
しかし、そうした非凡な才能を活かすも殺すも、売り出す側、指導する側次第なんですよね。
後藤真希も、同様の扱いを受け、そして彼女は確かにモーニング娘。を国民的アイドルへと成長させました。
しかし、それは彼女の才能、力と、それを活かす側、売り出す側とが噛み合ったからこそ為せる技。
今回も同様。ただ闇雲に、久住小春に縋っていたのでは、何もかわらないどころか、久住小春という逸材(かどうかわからないけど)を潰す事になりかねない。
という感じのお話でした。