菊地美香さんCDデビュー
8月16日に、このブログで散々取り上げてきた菊地美香さんがCDデビューします。
タイトルは「My Star」。
鈴木茂波役で出演中のアニメ「capeta」において、彼女が作中で歌手デビューを目指しオーディションを受けるストーリーがあるのですが、その時に歌われる楽曲になっています。
菊地美香さんの歌唱力に関しては、以前から定評がありました。
ミュージカルの出演暦もありますし、モーニング娘。のミュージカルに出演した際も、モーニング娘。に入りたいと語っている事からも、歌手デビューというのは彼女の大きな夢の一つであった事を窺い知る事が出来ます。
実際、特捜戦隊デカレンジャーの関連曲や、ニャンちゅうワールド放送局のテーマソング等を担当していますし、昨年は自身の初主演アニメとなった舞-乙HiMEのEDテーマ「乙女はDO MY BESTでしょ?」を、菊地美香&小清水亜美(声優)名義で歌い、CDをリリースしています。
今回の「My Star」は、劇中歌として使われていますが、紛れも無い「菊地美香」個人の名義でのリリースとなります。
うーん、中々感慨深いものがありますね。
私の菊地美香さんのファン暦というのはそれ程長くはありませんが、短い間に随分色々な事があったように思いますね。
私が知った当時は、声優としての技量に関しては正直大したものではありませんでしたが、経験と指導の甲斐あって、現在では随分上達したと思います。
彼女にとって、声優という仕事が本意であったのかどうかは知る由もありませんが、capetaという作品との出会いがあったからこそ、CDデビューが決まったのも紛れも無い事実。
今後「女優」として羽ばたいていくにしろどのような道を行くにしろ、、声優としての経験というのは必ず将来の糧になると思いますから、大切にして欲しいですね。
肝心の楽曲に関しては、私個人の感想ではありますが、特筆すべき点はありません。良くも悪くも凡庸な曲です。
ある意味エイベックスらしい(エイベックスは、コアな音楽ファンから嫌われる傾向にある)のかも知れませんが、そこにいかにして「色」をつけるかが、腕の見せ所と言えるのではないでしょうか。
声優業の「プロ」において一番大切で難しいのは、「演じるのが仕事」であるという点です。
例えば、アリカ・ユメミヤを演じているうちは、アリカ・ユメミヤで無くてはいけないという事です。言い換えれば、菊地美香の声がする〜という感想をもたれてしまうようでは駄目だ、という事です。
最初の彼女は間違いなく後者の部類でした。
無理もありません。声優になるべくしてなった訳でもなく、経験も乏しかった訳ですからね。
しかし、現在、彼女は経験と訓練を積んで徐々に変わりつつある。
同じような変化を、CDデビューを期に歌の方にも起こして欲しい。
彼女は声が可愛いし、歌も上手い。突如声優に抜擢されたのはそういった要素が大きかったのだと思います。
これがアマの仕事であれば、「菊地美香ちゃんの声がする〜。可愛い声だなあ」という感想を得られれば充分。
しかし、「プロ」の仕事であれば、全く話が変わるというのは、先程述べた通り。
歌に関しても同じ事が言えます。
キャラクター名義の曲や、アニソン等の場合は、厳密には「歌手」としての仕事ではありません。言ってしまえばアマ。
その場合は、声が可愛い、歌がうまい、それだけで充分すぎるアドバンテージになります。
しかし、それが歌手として、歌の「プロ」として、となった場合は、話が変わる。
ただ歌が上手いという人が世の中に5万といる中で、いかにして自らの色を打ち出すか、が大切になります。
…なんて、言うのは簡単ですが、実際そう簡単にできる事ではないと思います。
しかし、彼女の歌に新たなスパイスが一つ加わった時、きっと彼女の魅力は倍増するのだろうな、と。
その時がとても楽しみです。
我ながら無責任にあれこれ書いていますが(笑)それだけ評価してるんだ、というのが正直な所なんですよ。
ただ可愛いから好きな訳では無いって事ですね。
ところで、このCDのイベントで秋葉原に来るんですよね…。
折角地元に来てくれる訳なので、参加したいなあ…とも思ったんですがどうやら全会場とも既に満員の模様…おいおい。
なんだかんだで人気あるんだなあ…。
デカレンジャーで戦隊ファン、特撮ファンを獲得し、ニャンちゅうで小さい子の支持を獲得し、アニメ声優でヲタクの指示を獲得し…。そう考えると支持層がかなり手広いもんなあ。
そもそも、日曜の5時に教育テレビに映ってるという事実だけでも凄い事なんだよなあ…。今更ですが。日曜ですからね。
さて、どれくらい売れるんでしょうか。
どうしても個人的にはデビュー時期や目下の境遇が被り気味の中川翔子さんと比較したくなりますが…。
ただし、中川翔子さんに関しては、歌手としての実績は皆無(親の名前というのはあるかもしれませんが)だった訳ですから、既に実績のある菊地美香さんの方にかなりアドバンテージがあると見ていますが…。
エイベックスだしねえ、なんといっても。
まあ、明日以降のチャートに注目。
- アーティスト: 菊地美香,FUNTA,marf,近田潔人,Ryo
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2006/08/16
- メディア: CD
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