あさっての方向。最終回

無難な終わり方でまずまず良かったんじゃないかなと思います。

この話自体としては、テーマというか、起承転結の最初と最後がはっきりしていたので、いかに真ん中の部分で味付けできるかが焦点だったように思います。

話自体は、主人公の五百川(いよかわ)からだと、野上椒子(字が怪しい。山椒の椒だよね)が、願い石の力で子供から大人に、大人から子供に変わってしまう所から始まり、最終的には皆がこの奇異な状況を受け入れ、新たな物を得て、新しい一歩を踏み出していくという筋書きで片付いてします。


4年前に両親と死別したからだは、唯一の肉親である尋と二人暮し。からだは、尋に迷惑をかけたくないという想いから、早く大人になって自立したいと願い石に願いますが、それが現実になってしまいます。最初、尋は大人になったからだをすぐには受け入れられませんでしたが、やがて受け入れ、平和な暮らしが戻ってきます。しかし、自分が実の妹では無い事を知り、自分のせいで尋が椒子と別れたことを知り、尋の側にいてはいけないと悟り、誰にも告げずに彼の元を去りますが、からだに想いを寄せていた同級生の網野徹允(てつまさ)が大捜索の末、姿の変わったからだを見つけ出す。
「どこに行ったってお前を見つけてやる」…ベタですが良い台詞ですよね。
尋からも、実の妹でなくても、からだが自分にとって大切な存在であることを告げられる。

「これからも、妹でいて良いですか…?」

「…これからも、兄でいさせてください」

この台詞にはちょっと感動しましたね。


一方の椒子。留学先で尋と付き合っていたわけですが、からだが両親と死別した際に、尋が帰国しからだの面倒を見る事を選んだ為、二人は別れる事に。その後、帰国し、偶然二人の住む叶町に越して来て、尋と再会することになります。
素直でない性格が災いし幼少時から友人もおらず、未だに尋への想いも断ち切れない。そんな過去にとらわれながら生きていた彼女は、子供に戻ってやりなおしたい、と無意識に願い石に願い、それが現実となってしまいます。
初めは戸惑いながらも少しずつ受け入れていき、子供の姿になったことで今まで気づかなかった様々な事に気付き、今までできなかった友達もでき、徐々に過去のしがらみから開放されていきます。
そして、尋との気持ちのすれ違いも解消し、新たな一歩を踏み出すに至ります。


結局は、最後のワンシーンを見る限りは、この奇妙な現象は、「ひと夏の思い出」だったんでしょうかね。そこら辺をはっきりいわないのはグッドかもしれませんね。


その他の感想としては、からだちゃんは子供より大人バージョンの方が、野上椒子は大人より子供バージョンの方が可愛いってのと(爆)
伊藤静さんは何やらせてもソツが無いなっていうのと。
大人から子供になって、しかもツンデレっぽい(ツンデレというか素直じゃないだけなんですが、まあ流行の表現で)という難しい役どころでしたが、無難にこなしていたと思いますね。
演じているのが大人ですから、子供→大人の演じ分けより、大人→子供の方が難しいんじゃないかと思います。
藤村歩さんもうまかったと思いますよ。


後番組。

前半30分(旧009-1)がひだまりスケッチ
ひだまりスケッチアニメ化か。
ひだまりスケッチ、物凄く気になって、ぶっちゃけ本買おうかと思ったこともあったんですが(爆)アニメ化とはありがたい。これは見ようと思います。

後半30分(旧あさっての方向。)がヴィーナス・ヴァーサス・ヴァイアラス
これは全く知りません。
どんなものかさっぱりわからないので、一回見て判断かな。



それより皆さん。いよいよ、明日と明後日、ローゼンメイデンの特別編、ローゼンメイデンオーベルテューレの放送ですよ。久々にローゼンメイデン見られるのは、とにかく楽しみの一言です。当然録画保存します(笑)
一緒にやるデジキャラットのも見とくかw