選挙は自民党大勝


やっと選挙が終わりましたね。

選挙の事については、一度ちらっと書いたこともあるんですけど、それ以降、特に選挙が本格化してきてからは控えるようにしていました。

いや、選挙の事をインターネット上に書くことは、「公職選挙法」にふれる可能性があるらしいというもんで(笑)

終わったんで多少触れてしまうと、今回の結果は、まあ予想通りですよね。

結局の所、消去法。自民党がよいという訳ではないけど、代わりがいない……という状況。

これは、正直かなり先行きが不安なんですけどね……。

まず、このような極端な民主大敗を予想させたのは、なんといっても党のCMなんですよね。皆さん、ご覧になりましたか?

岡田代表が一人中央に佇み、その背後から同胞の政治家らしき人の国を憂う声が聞こえてくる。

その声に応えるように、徐に立ち上がった岡田代表が一言。

日本を、あきらめない。」

という内容のCMでした。

これを見て、どうおもいましたか?

まず、背後から聞こえる政治家の声が、何を言っているか全く聞き取れない!(笑)

それゆえ、CMから民主党の政策方針や、考え方みたいなものは何一つ感じられなかった。

こんな日本を変えなきゃいけないだの、悪意ある民営化はなんちゃら、というのがかろうじてききとれる程度。

そして、一番酷いと個人的に感じているのは、ちょっと変な話ですが、この岡田代表の発した一言。

ご覧になった方々、感じませんでした?

「ニッポンヲ アキラメナイ」

こんな感じに。要するに、外国人がしゃべっているように聞こえませんでしたか?

決してふざけた意見を述べているわけではありません。

「オウワタシ、ニホンゴシャベレマセーン」

みたいな、抑揚のない声だったという印象を強く受けました。

自民党のキャッチフレーズが、「改革を止めるな!」であり、公明党が「改革を前へ!」であれば、民主党は「日本を、あきらめない」であったわけ。そんな大事な言葉に、溢れんばかりの熱意や、感情を込めないで一体どうするんだ、という話です。


この、CMの効力、与える印象というのは馬鹿にできたものではありません。

真剣に、各党の演説を聞いたり、マニフェストを参照して、投票する方が全てではありません。

例えば私のように、まだ若い人間。政治のなんたるかは正直理解していないでしょう。そういう人に、「この人ならやってくれそうだ」という漠然としたインパクトを与えるという点で、この何気ない党首の一言って結構重要なのではないかと考えるわけなんです。

私は、正直、このCMをみて、民主党に対する猜疑心を強めてしまった事は否定できないんですよね。

これが私なりのどうでもよい切り口でしたが、以下一般論として。


民主党は、結果的に言うことが二転三転して、方針がはっきりと定まらなかった。これが、国民の信頼を得られなかった最大の要因であることは否定できないでしょう。
岡田代表は辞意を表明しましたね。

結局、民主党は、打倒自民党に拘り過ぎたのが完全に裏目になりましたね。

自民党の批判に終始し、その結果、党の方針が自民党ありきになってしまい、流動的で不安定なものになってしまった。

以前もちらっと書きましたけど、民主党郵政民営化に(部分的)賛成であったにもかかわらず、自民党と対立すべく完全反対に回った経緯があります。

民主党では何をするのか。現政権と違う、どういったことが可能なのか、ということを、党内で足並みを揃えて押し出していく必要があったのでは、と感じました。

そういう意味では、自民党はわかりやすかった。失敗した改革を、あきらめずにもう一回やりたい。特に郵政民営化を成立させたい。


そういう点では一貫性があります。改革の内容はともかく、そういう点では国民の信用を得られる道理です。


また、もう一つ、自民圧勝の大きな要因として、演出力というのがありますね。

結果的に、内部造反の動きすら利用してしまった。

各地に刺客を擁立し、郵政民営化賛成VS反対という図式をきっちり作り上げたことが、強く国民の関心を引き、投票率の上昇にもつながったと。

小泉首相の理不尽とも言える解散劇も含め、我々有権者は、小泉劇場にまんまとはめられてしまったとも言えるのかも知れませんね。

しかし、結局の所自民党もね……。

とりあえず、これからどうなるのか不安ですね。まあ、安泰だ、という風になること自体ありえないといえばありえないんですけど。




今日は真面目だ。数日後に反動が来るでしょう(笑)