一昨日の続きというか(ローゼンメイデン・トロイメント)


気晴らしにデザイン変えてみましたが、違和感が……。

なんか見にくいような。まあ、また変えれば良いか。

さてさて。


一昨日がとり乱し気味に滅茶苦茶に書いているので、冷静に内容を検討させていただきます。


まず、物語の内容に関してなんですが、画像つきでわかりやすくまとめてある素敵ブログ様を発見したので、ぜひご覧になってみてください。

http://d.hatena.ne.jp/itashin/20051216こちら様(勝手にトラックバック失礼しました)


で……ちょっとね。後半部分の台詞部分的に取ってみた。

もう一回録画したのを見つつ。

しかし、泣きそうになるから勘弁してください(じゃあ見るなよ)


nのフィールドにローゼンメイデン達が対峙し、蒼星石水銀燈が戦闘を開始。

翠星石が隙を作って蒼星石を連れ出し、やめるように説得を開始する場面から。




蒼星石のはさみは、人の心を護るためにあるのです!誰かを傷つけるなんて似合わないです!」

「でも……お父様は……」

(刹那、水銀燈に発見され、再び逃走をはかるも、行く手を阻まれる。再び戦うべく、鋏(はさみ)に手をかける蒼星石。それをさえぎるように、翠星石が両手を拡げて妹の前に立ち塞がり、懇願する。)




「やめるです!!」

翠星石!!」

「お願いです水銀燈!!これ以上は……」

「(水銀燈)ずいぶんと過保護なのね、翠星石?でも、妹さんはそれを望んでいないみたいだけど?」

(その言葉どおり、蒼星石は鋏を手に、戦う意志を前面に押し出す)

「……!!蒼星石…」

「お父様がアリスを求めているのなら、僕はその声に応えたい」

「……!!」

「……下がって」

姉の制止を振り切り、戦いに赴こうとする蒼星石。しかし。

「嫌です!!」

目に一杯に涙を浮かべ、それでも蒼星石をじっと見据えながら。

翠星石……」

「……い…い……嫌ですぅ!!」

表情が崩れ、溢れ出した涙が顔中を伝う。

翠星石は、蒼星石を抱きしめる。



「……!!!」

翠星石は、蒼星石と一緒に居られればそれで良いのですぅ!!アリスになれなくたって構わない!!」

翠星石・・・・・・」

「……そりゃあ、お父様は大好きですけど……。でも、蒼星石を失うくらいなら……!!」

「……!!」

翠星石は、蒼星石の肩を掴み、意を決し、言った。

「……それでも……それでもやる気なら、翠星石を斬るですぅ!!」

姉の言わば最終手段の説得。しかし、蒼星石の決意が揺らぐことは無かった。

「…………ごめん……」

「えっ……」

「もう……戻れないんだ……」

そう言うと、蒼星石は片手で姉を突き飛ばした。

「あっ……」

地面に身を投げ出され、呆然とする翠星石に、蒼星石は鋏をつきつけ、悲痛な通告をする。

翠星石、邪魔をするなら!!」

「はっ……!!」

「僕は君を断ち切る!!」

そう叫ぶと、鋏を振りかざす。

「……!!嫌ぁ〜!!!」

とっさに、自らの如雨露で身を守り、悲鳴をあげる蒼星石

「……ふふっ」

その様子に、蒼星石は密かに笑みをこぼすと、踵を返し、水銀燈の元へと向かう。

「あっ……!!」




(そして、水銀燈との死闘の末、破れて落下してくる蒼星石




蒼星石ぃ〜〜!!!!!」

息を切らし、必死に飛びつき、なんとか妹を受け止める。



蒼星石!!しっかりするですよぉ!!蒼星石!!」

涙を流し、懸命に妹に呼びかける。

蒼星石は、おもむろに目を弱弱しく見開き、指で翠星石の涙を拭う。

「また……泣いてるの?」

「…そ、そうですぅ!!蒼星石は、とんだ姉不孝物ですぅ!……お父様が悲しむのはほっとけなくて、姉を泣かせるのは平気だって言うんですぅ!?」

そんな姉に、蒼星石はやさしく語りかける。

翠星石…キミは一人で歩ける強さを、もう、ちゃんと持ってる」

蒼星石…一緒に帰るですよ蒼星石!」

「ふふ…一緒に?」

「一緒にぃ!!」

翠星石…ボ、ボクの、ローザ…ミスティカを…」








だーーーーー(T−T)


一番どこが辛かったかって、「い…い…い…嫌ですぅ!!!」

といって蒼星石に抱きつくシーン。

それまで、見開いた目に涙を一杯に溜めて、蒼星石を見つめていたんですが、ついに耐えかねて、表情が崩れて、見開いていた目から涙がぶわぁっっと溢れ出すんです。

もう…勘弁してくれ(涙)

こんな良い子をこれほどまでに泣かせるなんてと。この子はどんだけ辛い目にあえば良いんだと。


翠星石ねえ、昨日も一杯泣いてたんだよ。涙でお池ができちゃうくらい、一杯、一杯……」

「ううっ……雛苺は泣き虫かしら?」

「か……金糸雀だって……」

「「うわーん!!」」

と言わしめるくらいに。


だから俺は辛かった。おしまい。


……いや、おしまいじゃないけどさ(笑)。


「一人で歩ける強さを、ちゃんと持ってる」

というセリフは、蒼星石翠星石を斬る素振りを見せた時、翠星石が咄嗟に身を守ろうとした時の出来事と呼応してるんでしょうかね。

それゆえの笑み、安心の笑みということか。


ここから、一般的に批判が殺到している点にも触れてみつつ。

蒼星石は、かねてから「お父様」に対しての執着が人一倍強かった。ジュンの家で平和に皿を洗っていた彼女が、突如思い詰め、やがて真紅達の元を去り、アリスゲームを通じてアリスを目指す決意を固める訳ですが、それまでの流れがあまりに急だった。

何故急に感じられてしまうかといえば、彼女に関係ない、余剰的内容、平たく言えば内容の薄いギャグパートですが、そういった物に時間を割きすぎていたから。


結果いきなり、話を佳境へと突入させる為彼女を「豹変」させなければいけなくなっていると。



蒼星石が、姉と父親を天秤にかけ、思い悩みに悩む。そんなシーンをもっと描くべきではなかったのか、ということですね。

前回書きましたが、蒼星石は、「お父様の望みが、ボクの望みだ」と言っています。

それは、「結果自分がアリスになれなくても(アリスゲームに負け破壊されても)構わない」という悲愴なまでの決意を固めているからこそ。


それほどまでの思い詰めていた蒼星石と、視聴者との間に大きなギャップが生じていました。

このギャップを埋める為には、その経緯をきっちり描くべきだった。その結果、悲哀に満ち溢れた蒼星石の死が、なんだか陳腐になっている。

「あれ?なんでそんなにまで思い詰めているの??」

と、いぶかしんでいるうちに、あれ、死んじゃったよ!?と言う事になりかねない。


実際そうなったからこその批判殺到か。



しかし。正直言わせてもらうと、その時間を割いてしまった「ギャグパート」の需要は非常に高かったのではないかと思うんですよ。

中には、本筋と全く無関係、内容がペラッペラの物もありましたが、人形同士のお戯れというのも、視聴者を獲得する上で外せない要素だと思うんですよね。

各自の個性も生きてくるし。実際面白かったし。

この、蒼星石のエピソードにきっちり時間を割いていたら、ストーリーも引き締まったと思うし、涙無しでは見られない死、ということになったかもしれないが、そうなるともう悲哀物の重〜〜い物語になってしまう。

それだと、コアな視聴者以外が離れていってしまいかねない訳で。

だからまあ、時間という制約が勿体無いな、というのが私の正直な感想。

12〜3話くらいでまとめるのは厳しいよなあと思います。


なお、原作では、最後蒼星石はそれこそ冷酷非道に近い形になり(和気藹々を捨て、アリスゲームを行うという悲愴な決意をしたからこそ)、死んでいくようなのですが、アニメではこの点が中途半端過ぎて、蒼星石の一連の行動に説得力がないのは確か。

どうせなら、例えばですがベタでも、抱き着いて「やめるですぅ」と泣きつく翠星石水銀燈が不意打ちをしかけ、それを庇って死んでしまうという手法を取るのもありだったかな〜とも思う。

あんまりにベタですけど、中途半端に原作に近くしようとしてこうなるくらいなら。



後、関係あるのかないのかは解りませんが、水銀燈の談合宣言はかなり疑問。

「確実な方法を選ぶ」と言い薔薇水晶と組むという行動は、およそ「水銀燈らしくない」。

なんかあるのかねこれ。





個人的注目ポイントですぅ(をい)

翠星石は、蒼星石と一緒に居られればそれで良いのですぅ!!アリスになれなくたって構わない!!」

翠星石・・・・・・」

「……そりゃあ、お父様は大好きですけど……。でも、蒼星石を失うくらいなら……!!」



このセリフの、イントネーション。


アリスになれなくたって構わない!!


この部分。皆さんならどう演じますか?


桑谷夏子さんは、後半の語尾をあげていた。

子供が駄々をこねるような感じ(ちょっと違うんだけど)。

「やだ〜かってかってぇ〜」

っていう時、「ぇ〜↑」ってなるのと一緒。

「構わないぃ〜〜↑(泣きながらよ)」っていう感じか(表現力が乏しくて伝わらなくてスマソ)


蒼星石を失うくらいなら……!!」

の部分も一緒。

これは、個人的にポイント高かった。感動したもん。

悲しみとか、必死さとか、凄い伝わってきた。


結局なっちゃんは素晴らしいといいたかっただけだ(爆)


可愛いもんね〜、星井七瀬(そっち!?)