絵描き歌


前回の記事を書いた後、そのまま見ていた、「ニャンちゅうワールド放送局」でのお話。



やっぱり菊地美香さん可愛い……(爆)

もっと早く確かめておくべきだった。俺の馬鹿馬鹿。

チャームポイントかと思えるのは、右頬のえくぼかな。(キモいとかいうな)

ちなみに、はてなの写真より今の方が可愛いと思います。

……、あ、この件も含め、主観でしか書いていないのでよろしくお願いします。



……まあ、それはともかくとして。

ニャンちゅうワールド放送局をつけていると(※実は同時間帯のロンQ!ハイランドも見ていましたがw)、恒例っぽい絵描き歌のコーナーが始まりました。


絵描き歌なんて懐かしい響き。

なんか最近懐古的でいけませんな。

とにもかくにも、見てみよう。

黒板の横に菊地美香さん(黒板の横に立つと、身長低いのが分る。公式だと150cm?)横にニャンちゅうとパロロがその様子を見守る。

(以下は、大まかなものなので、同じ台詞にはまずなっていません。一度見ただけなので、相違点が多々あると思いますがご容赦ください)



に「ねえねえ美香ちゃん、今日は何を描くんだにゃ?」

菊「うん!今日は、この形からはじめま〜す」

黒板に横長の楕円を描き、赤く塗る。

菊「さあ、これは一体なんでしょう??」

パ「勿論、ハンバーグよ!」

に「いやいや、これはミーの大好きな、おまんじゅうだにゃ〜!!」

菊「ぶー!!これはカレーパンです。じゃあ、描いてみるよ〜」


先日、「菊地美香さんのお姉さん役は様になっていて良い」と書きましたが、その一番の理由は、「わざとらしい台詞を言うのが上手い」ということなんだと思う。

ニャンちゅうとかのやり取りでそれが良くわかるんですよ。

これは、やっぱりデカレンジャーで鍛えられたんだろうな〜……。恐らく、これがオーディション通った理由なんだろうな。





♪ふくろの中に カレーパン

♪クリームパンも 入れましょう

♪はみ出すジャムパン 失敗作

♪おまけでもひとつ 入れましょう

♪飛び出す二つのクロワッサン

♪ベロ出しにっこり トナカイさん!

(流石に歌が上手かった)

菊「じゃーん!!トナカイさんです!」

に「すごいんだにゃー!!ミーも、美香ちゃんみたく上手に描けるかニャ〜」

菊「勿論!それじゃあ、一緒に書いてみましょう!」





……



おいらも美香ちゃんみたいにうまく書けるのか!?(をい)

私の絵の下手くそさは、常人の比ではありません。そんな私でも、絵描き歌にかかれば、ひょっとするのか?

折角なので、ニャンちゅうと一緒に書いてみる事に。……パソコンでw



菊「じゃあ、初めの形(赤丸)を描いてね〜」

……描いた。

菊「それじゃあ、スタート!」


♪ふくろの中に カレーパン

♪クリームパンも 入れましょう

♪はみ出すジャムパン 失敗作

♪おまけでもひとつ 入れましょう

♪飛び出す二つのクロワッサン

♪ベロ出しにっこり トナカイさん!


菊「上手に描けたかな??」

ニ・他「ハーイ!!」



さあ、どうなったおいらの絵。……良いか?お前ら、引くんじゃないぞ?

……せーの、どん!!








ハイゴメン


やはりこんなものか。美香ちゃんの愛情たっぷりの絵描き歌でも駄目か……。


……いや美香ちゃんは悪くない。悪いのは俺だ。(当然です)

……い、言い訳ターイム!!(え)




〜クリスマスを部屋でお祝いしている父娘の風景〜

今日はクリスマス。私は、仕事を無事に切り上げることができ、こうして娘とクリスマスの夜を過ごすことが叶った。

「お父さん、このピザおいしいねえ!」

「そうか。良かったな」

「うん!」

無邪気にはしゃぐ娘の杏子に、思わず笑みが零れる。娘も、来春には小学生。

こんなに大きくなって。こみ上げる万感の思い。……その中に過ぎる、一抹の不安。

私の妻は、娘を産んですぐ亡くなってしまった。即ち、娘は、母親の顔を知らない。

妻は、産まれ付き体が弱く、出産にはリスクを伴う状態であった。

その為、私は子供を望むつもりは無かった。しかし、出産を誰よりも強く望んだのが、妻自身であったのだ。

どれくらいの間悩んだだろうか。悩みに悩んで私の出した結論が、「妻の意志に従う」ということだった。

その結果、子は無事に産まれたものの、妻は帰らぬ人となった。

それ以来、男手一つで懸命に娘を育ててきた。娘には、極力不自由のないよう、精一杯の努力と愛情を注いできたつもりだ。しかし、時々宛ら悪夢のような葛藤に苛まれるのだ。

あの時、断固として反対しておけば。……私が、妻を殺したのではないか、と。

そして、母親無き人生を強いる事になった娘にも、きっとこれから先苦労をかけるに違いない。

そう、自分を責める事もしばしばだった。


「ねえねえお父さん、見て見て!」

「ん?どうしたんだ?」

彼女の手にあったのは、一枚の画用紙だった。

「これ、私からのクリスマスプレゼントだよ!」

彼女は笑顔でそういうと、私に向け画用紙を差し出した。

「ありがとう。……ん?」

受け取ったまでは良かったが、何が描いてあるのか解らなかった。

赤く塗られた円状の部分がやたら目立つが、何やら歪に描かれた輪郭のような物といい、何ともつかみ所が無い。

私が答えに窮していると、

「……何だかわからないの?」

「え!?い、いや……」

「……ううん。仕方ないよ」

思わず半笑いを浮かべる私をじっと見ると、娘は先程の元気が嘘であったかのように俯き、か細い声で語る。

「……私ね、絵が凄く下手なの。幼稚園のお遊戯で、お絵かきしても、私だけ上手く描けなくて、お友達に馬鹿にされちゃうの」

「杏子……」

「お父さんね、一人で私の事育ててくれて……。何かプレゼントしたいと思ったけど、これくらいしか思いつかなかったから……」

やがて、娘の目から涙が溢れ出す。

「一生懸命書いたんだけど……。こんなの貰っても嬉しくないよね」

そう言って、私の持つ画用紙に手を伸ばす。

「杏子……!!!」

私は屈んで娘の手を取り、抱きしめずには居られなかった。

「な、何するのお父さん?苦しいよ……」

「ありがとう杏子。この絵、大切にするよ」

「でも、こんな何だか解らない絵なんて……」

「……それは違うよ」

私は、娘の肩に両手を添え、言い聞かせるように言った。

「杏子は、絵が下手なんかじゃない」

「でも……私はこんな絵しか描けないんだよ?」

そう言うと、再び娘の目に涙が溢れ出す。私はその涙を拭ってやり、言った。

「周りが何て言おうが構わない。確かにお父さんも、ぱっと見何だか解らなかった。それは本当にすまなかった。……でもね、お父さんは知ってるよ。杏子の最高傑作をね」

「え……?」

怪訝な顔を浮かべる娘の頭をやさしく撫でながら、続ける。

「杏子は、お父さんの心の中に、「幸せ」を描いてくれた」

「幸せ……?」

「そうさ」

私は徐に立ち上がると、照れ隠しに娘から視線をそらした。

「杏子がお父さんに「幸せ」をくれたんだよ」

我ながら良くこんな陳腐な台詞が出るものだ。しかし、これが今の偽りの無い気持ち。

「ありがとう、杏子」

すると。

「……それだったら」

ふと見ると、娘が私の服の裾を掴んでいた。

「それだったら、お父さんも絵が上手なんだね」

「え?」

「私も、今凄く幸せだから」

「杏子……!!」

娘が、神様のように神々しく感じた。

私は、溢れる涙を堪えることができなかった。





せーの




甘〜〜〜〜〜い!!


もしくは、


恥ずかしい台詞、禁止!!

絵は心ですよ!!!


……言い訳になってないorz