ローゼンメイデン・トロイメント第11話。
…翠星石、機能停止。あえて、機能停止と書く。
おいらの大好きな翠星石が……。
まあ、分っていましたがね。人形同士が殺し合い、「核」であるローザミスティカを奪い合う「アリスゲーム」が開始された(=蒼星石という犠牲者が出た)以上、誰かを残して死ぬしかないわけで。
それが95%真紅であるというのも。だからね、覚悟はしていた。
取り合えず。
。・゚・(つД`)・゚・翠星石ぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!。
俺の(違)翠星石を返せ!!このクソ薔薇!!!!
名前の通りバラバラになっちまえごるぁーーーーーーー!!!!!
……ぜえぜえはあはあ。
しかし、自分がローゼンメイデンを見ていた動機の六割(リアルな数字だよねw)であった翠星石の往生だと言うのに、全く泣けず。
とある方が、「これじゃあローゼンメイデンじゃなくてボーゼン(呆然)メイデンだ」と言っていたように(座布団一枚!!)、展開があまりに急すぎた。
何度も書いていますが、つくづく尺が足りん。12話じゃあね…。
否定的意見に関しては枚挙に暇がありませんが、あえてこのブログでは必要以上書かないことにします。
翠星石については、後で振り返ります。
以下は、好意的に見解を述べます。
次回が最終回となれば、もう
とするしかない。
取り合えず、ほのぼのな日々→アリスゲームという 流れを作るには、それぞれのドールに、アリスゲームをする決意をさせるだけの「動機」が必要になる。
構図をまとめてみますか。
薔薇水晶の「動機」だけはっきり言って意味不明なのですが、
水銀燈→お父様に認めてもらう&柿崎めぐの命を救う
蒼星石→お父様の願い(=アリス誕生)を叶えたい
この二人には明確な動機がある。
蒼星石に関しては、平和に日々を過ごしている所から、ここまで思いつめる展開にかなり無理(時間的制約については仕方ないが)がありましたが。
残った四体。まず、翠星石の動機付けのために、「蒼星石の死」が必要であったという訳で。
唯一、蒼星石が原作、アニメ双方で死んでしまっている所以なのか。
で、雛苺に関しては、予定調和なのかはともかく、戦いには参加させず、天寿を全うさせる手法を取る。
この出来事も、結果的に真紅をアリスゲームへと駆りたてる要因の一つになっているんでしょうか。
真紅に関しては、真紅なりに考えがあるんでしょう。それが、そのまま結末に直結すると思うのでここでは触れず。
…ってな訳で、何が言いたいかと言うと、限られた時間の中で、つじつまがあうように、良く作っていると。
その部分は多少評価しても良いんじゃないかな〜と。
後、作画に関しては、今回はかなり綺麗だったように素人目には見えました。
で…残ったのが金糸雀。…どうすんの彼女。
先週の予告を見た段階で、カナリアが死んでしまうな、という風には思っていましたけども、彼女は何を思ってアリスゲームに参加し、散っていくんだろうか。
それを踏まえつつ、内容をざ〜っと振り返る。
(つづく)
薔薇水晶が「お父様」だと言った人物。それは人形師の塊だった。
と、それぞれの名前を呼ぶ塊。しかし、それを聞いたジュンの一言には要注目。
「ま、待ってくれ!!お父様って…ローゼンはアリスとしか会わないんだろ!?」
…ん?そういやそうだったよな。皆お父様に会いたい一心で…。
ん??んん???
もしかして、塊はローゼンではない??
薔薇水晶とラプラスが、アリスゲームを開始させるために擁立しただけ…だったりするのか、ひょっとして。
でも、残り一話でこんな伏線を消化するのも辛そうなので、違うんだろうな。
「ローゼンはどの時代にも居る」という台詞が以前あったので、この時代のローゼンが塊だってことか?
あるいは、直後の薔薇水晶の台詞が、「お父様はお怒りなのです」なので、直々にアリスゲームの開催を促すために自ら出てきたといことか?…多分こっちだけど。
その後、目の前でお父様に「アリスゲーム」と明言され、真紅も参加を決意。明朝にnのフィールドでアリスゲームをすることに決定。
真紅は、ジュンにアリスゲームに共に来てくれるように頼みます。
…この時、金糸雀は、足手まといになるから留守番をしていろ、と言われる。
明朝。ジュン、真紅、翠星石の三人の前に出された朝食がなんとまあ、はなまるハンバーグ。
重すぎる…。という以前に、朝からハンバーグはやばい。
しかし、その後の展開で、「もう帰ってこないのでは」と予感したのりの、精一杯の料理だった、というのが発覚。良い子やねえ…(T-T)
結局、金糸雀も合流。
んで、いざアリスゲームをすべくnのフィールドへ続くゲートへ…。
で、この後が問題なんですけど。
どうしてジュンが出てきたときには、とっくに戦闘が開始されているんですか?
これで一気に拍子抜けなんですけど…。まあいいや。
遠方から援護を試みる金糸雀ですが、全く役に立たない。さらに、一人身を隠していたところを薔薇水晶に襲われ、窮地に陥る。結局、翠星石に庇われ、nのフィールドを離脱するように言われます。
「全く迷惑かけやがってですぅ!!ぼさっとしてないで早くくるですぅ!!」
「…な、何をするつもりかしら?」
「扉から逃げるのですぅ。何をしでかすかわからんから、途中まで一緒に行ってやるですぅ!」
「逃げるって…。カ、カナはまだ戦え…」
「ビービー泣いてたくせに、つべこべ言うなですぅ!!」
「うぅ…」
「もう…ローザミスティカが目の前で奪われるのは…ごめんなのですぅ…」
「…翠星石…」
ところが、その最中に、薔薇水晶の襲撃にあい、窮地に立たされた翠星石。金糸雀が翠星石の意図に反して助けに向かうも、やはり役に立つことができない。
その結果、攻撃を受けそうになった金糸雀を庇う形で、翠星石はローザミスティカをうばわれることになります。
壮絶な死であったと言っても良い蒼星石や、一話まるまる割かれた雛苺(まあこれは泣きそうになったから逆らえないが)に比べると、正直あっけない…。
文句をたらたらと述べたいところですが、結果的にこれが金雀糸が戦う大きな理由になる。また、「人一倍戦いを嫌っていた」翠星石の死亡要因としては、これで良いんだと思うんですね。
蒼星石のかたきぃ〜なんて形で、戦い、そして敗れるよりは、足手まとい、役立たず、とお決まりの毒舌を吐きながらも、そんな金糸雀をほおっておけない。もう誰かが死ぬのは見たくないから…。
死に方はあっけなかったですが、翠星石らしい優しさが溢れていました。及第点は与えたいですね。
翠星石のローザミスティカが表出する。薔薇水晶がそれを回収しようとしますが、金糸雀がそれを横取りする。
そう宣言し、懸命に薔薇水晶と戦う。
そんなお子ちゃまに過ぎる彼女が、一生懸命に戦う様は、やはりほろりとしますね。
武器であるバイオリンをしまっておいたカバンに入っている大量のお菓子なんて見ちゃうと、余計。
このパターンって、結構奇跡の勝利を収めるパターンも多いので、ちょっとだけそれを期待しましたが、まあ無駄でして。
結局、金糸雀も破れ、翠星石のローザミスティカ共々、薔薇水晶の物になりました。
しかし、金糸雀について一つだけ突っ込みたい。
前述「金糸雀の動機」ですが、「命を賭して守ろうとしてくれた」翠星石のローザミスティカを、今度自分が守る!という事。
逃げてばかりいないで、自分にできる精一杯の事をやるんだ。
自らを「策士」と呼ぶカナリア。そのカナリアには、およそ似つかわしくない。
そういった心境の変化を、翠星石がもたらしたという訳ですね。
結局死んでしまうので、結局噛ませ犬じゃん…という気もするが、そこはおいておいて、突っ込みポイントはここだ。
みっちゃんはどうしたよ
翠星石の為、ひたすらそれを繰り返していましたが、あなたにとって何よりもかけがえのない存在であったみっちゃんはどうした。
最初、真紅達を倒そうと思ったのも、みっちゃんを喜ばせるためだったでしょうが?
そう思っていた私。以下、往生際の台詞。
「翠星石のローザミスティカを、守らなくちゃ…。翠星石、カナに…カナに、力を貸して…!!」
「だ、だめかしら!!…翠星石は、私が、私が守るかしら!!そ、それ以上近づいたら駄目かしら!!」
「私にだってできるかしら!!今度は、今度は、私がみんなの力になるかしらぁ!!
絶対、絶対翠星石は渡さないかしら!!私が絶対守って…」
(剣で胴体を貫かれる。ただし、ストレートに貫通の描写はありません)
「…あげ…る…か…し…ら…」
カ、カナぁ〜〜〜!!!!!!!!。(T-T)
「だ、駄目…行っちゃ、駄目…翠星…石…!!」
カナぁ〜、負けるな〜!!死んじゃ駄目だぁ!!。・゚・(つД`)・゚・
「み…っちゃん…」(死亡)
…あ。
今ラストぽつんとみっちゃんの名前を?
…何このみっちゃんの扱いの小ささ。
ギガワロス
我ながらぐだぐだと長く書きすぎました。
批判殺到している今作ですが、まあ評価できるところはしたい。
しかし、内容的に仕方ないですが、基本的に人形のキャラクターが立っていて、それが見たいがために見ている視聴者もかなり多い作品ですから、見るたびに人形が死んでいくと言うのはなあ…。
どうせ原作無視なら、もっと明るいものにしてくれてもなあと思いつつも。でも、これも所詮個人の好みか。
次回が最終回。結末としては…
「真紅が戦いに勝利するも、父の意向に背きアリスにならず、全員にそれぞれのローザミスティカを還元して全員復活」
が最有力なのかな。まあ、細かい内容はともかく、最終的に全員復活、が巷でも最有力ですね。
後は、いわゆる「夢オチ」の可能性も指摘されていますね。
トロイメントの意味が、ドイツ語で「夢見るように」ですから。
他にも、真紅がアリスになって「皆は私の中で生きている」とか、真紅も含めて全滅とか?
後、薔薇水晶の何たるかが、殆ど描かれていないので、そこの説明はきっちり欲しいですね。