トリノ五輪、女子カーリング終結


昨日、前回覇者のイギリスを圧倒、10-5で勝利しました。

実質、カーリング発祥の地スコットランドに近いと言っても良いかも知れない、イギリスを全ての面で上回る完璧な内容でした。

スウェーデンとの戦いっぷりがフロックでない証明となりました。


さて、この段階で3勝4敗だった日本。上位四チームに残り準決勝進出するには以下の条件が必要。

①残り2試合、イタリアとスイスに勝利
②かつ、3位と4位(ノルウェーとカナダ)が、残り試合を全敗すること

自力進出は断たれましたが、敗れない限りゼロではないと。


で、まずイタリア戦。イタリアは、現在最下位ということで、明らかに格下のチーム。

しかし、地元ということで応援も半端ではなく、また、勝てる星を落としてきた日本としては、油断ならない相手です。

第一エンドでは、イタリアのショットが精度を欠いており、まあ大丈夫かな、と思っていたのですが、第二エンド以降、イタリアのショットが安定してきました。

決定機を作り出す事ができず、お互いに後攻で一点を取る展開。(まあ、テニスでいえば、お互いサービスキープしているようなものですね)

第九エンドを同点、後攻で迎えたイタリアは、(恐らく)意図的に、一点取れる場面で得点を取らず、共に0点で終了させました。

この意図は、勿論、断然有利な後攻で最終エンドを迎える為ですね。

基本的に、得点した方が先行、引き分け(0-0)の場合は前エンドの状態が持ち越されるのです。

カーリングは、性質上、どのようにストーンが散らばっていようが、最後に投げた1投がど真ん中に決まれば、それだけで得点になりますからね。


ということで、圧倒的不利。万事休すかと思いました。

しかし、日本勢はベストを尽くしました。思惑通りナンバー1.2ストーンを中心近くに確保し、ガードを作って、イタリアのラストショットを待ちます。

状況としては、スウェーデン戦の延長戦とほぼ一緒。点を取られたら最後、不利な先行とくれば、取れる戦略は限られてくるので当然かも知れませんが。

相手のミラクルショットが出ればおしまい。祈るしかない状態でしたが、相手のショットはセンターに寄りきらず、結果日本が2点獲得し、7-5での勝利となりました。

この時点で、ノルウェーは勝利し準決勝進出決定。

残る枠を、カナダと日本で争う事になりました。



で…先程まで、最終戦のスイス戦を見ておりました。

結果は、11-5と完敗。残念ながら、日本の戦いはこれで終結となりました。

既に決勝進出を決めているスイスは、やはりかなりの強豪でした。素直に強かったですね。

日本は、イタリア戦で燃え尽きてしまったのか、ミスを連発。

まりりんこと本橋は得意のヒットをスルーしてしまうし、サードの林もどうも距離感がつかめていない様子。

その結果、序盤に4点を奪われるビッグエンドを作られ、7-2とされてしまいます。

正直絶望的な点差でしたが、日本は諦めませんでした。

第5エンド、後攻でなんとか1点をキープすると、続く第6エンドで気を吐いたのが目黒。

的確にガードを決め好機を演出し、好調小野寺が要所を決めて先行ながら1点を奪取(=スチール)

第7エンドでも1点をスチールし、2点差まで差を詰めます。

しかし、第8エンド。リスクを負って攻めざるを得なかった日本、万策尽きて再び4点の大量失点。この瞬間、逆転不可能ということでギブアップ、試合終了となりました。



しかし、良い物見せてもらいました、本当に。

勝てる相手(ロシアやポーランド)に勝っておけば、と言いたくもなりますが、勝負事にたらればは禁物ということで。

イタリア戦をひっくり返したときは一人で激しくガッツポーズしちゃったし(笑)

こんだけ熱くなって応援したのは、サッカーのW杯の予選以来ですよ。本当にありがとう、お疲れ様、と言いたいですね。



カーリング人気は、うなぎのぼりのようです。映画「シムソンズ」の公開もあって、全く興味のなかった、知らなかった人も観るようになってみたいで。

ルールさえ理解できれば、カーリングはとても面白いんですよ。

私の家族も、カーリングを夢中で観ていました。(夜とかは無理ですけど)

全く興味のなかった家族に、私が横でルールを講釈しただけでこれですからね(苦笑)

後、日本代表の選手は皆さんなかなか美女ぞろいですからね(笑)。

それだけの理由で観ている人も居たのかもわかりませんけど。

で、ここで関連記事一つ紹介、ってな訳なんですが
http://torino.yahoo.co.jp/voice/serial/ikushima/at00008008.html

こちらの生島淳さんのコラムで扱われている「カーリングの小林さん」。

テレビ中継の解説を担当していた方。

この人の存在が「選手目当て」や、「見たいけどわけわかんなくて…」という視聴者に多大なる貢献をしていた事は間違いないですね。

スポーツ中継の解説って、羊頭狗肉って言っちゃ失礼ですけど、中身の無い発言だったり、「お前視聴者か!?」と突っ込みたくなるような、そんな状態もしばしばでしたが、彼の解説は非常にわかりやすい。

そして、一番大きかったのは、「戦術的解説」をわかりやすく行っていた事でしょうね。

今、選手が何を考えているのか、何を狙っているのか。

その結果、どのような状況が生まれることを意識しているのか。そういった事を、素人に理解できる形で説明していたんです。

時には、「Aパターン」「Bパターン」等と、取りえる様々な可能性にも言及して、その難易度や意図も明確にしてくれていました。

これによって、選手と一つになったような錯覚というか、自分がプレイしているような感覚に陥ったりするんですよね。

どうなって欲しいか解ってくるから、要所要所で「スイープ頑張れ!!」とか、「(思った位置に)止まれ!!」とか、「(カムアラウンドの時に、ガードの石に)当るな、抜けろ!!」って感じで、応援に熱が篭ってくるんですよね。

ですから、とても楽しく観戦できたんですよね。


正直、カーリングのW杯でも見てて、それが終わったような満足感があります。なんかトリノ五輪どうでも良いや(コラ)。

また、彼女達の試合を観られる機会を楽しみにしています。

あ、そういやジャンプの団体は6位でした。現状の力は出せたんじゃないかな〜と思います。



最後に、すっごくどうでも良い話。

先程、「カーリング女子代表は割と美女ぞろいらしい」って話をしましたけど。

本橋さんとか、可愛らしいと思いますけど、私的には小野寺歩さん。

何でかっていうと、これは可愛いとか可愛くないとかそういう話ではなくて……いわゆる「ギャップ」です。

試合を見ていた人はわかるでしょうが、試合中は、チームリーダーとしてチームを引っ張り、凛とした表情をしている彼女ですが、試合が終わったと思えば、まあ一変。

先程の様子はどこへやら、人一倍子供のようにキャッキャ、キャッキャと騒ぎ出し、カメラに向かって「おばあちゃん、やった〜!!」とか言い出す始末。

……あれは反則でしょう(爆)

ああいう人には私弱いんですよ。目の前でああいう態度だったらほぼ落ちるな、俺は(爆)

俺を落としたい人、参考にしてくださいな♪(そんな人居ません)

…そういや、終わった直後は笑顔だったんですけど、少しして泣いてたのが印象に残っちゃいました…。

ちなみに、結果的にカナダは勝利しましたので、日本がスイスに勝っていたとしても、準決勝には進出できなかったみたいです。

そして、文末にて恐縮ですが、このサイト様を紹介して終わりにします。

zig zag road

カーリングに関する記事は、こちら様でも触れられていますので、あわせて是非。

先日は、トラックバックして頂いて、ありがとうございました。