女子フィギュアスケート、荒川静香選手が金メダルを獲得
パチパチパチ〜⊂二二二( ^ω^)二⊃
メダル取れるよブーンだから〜♪
いや〜良かったです。頑張って起きて応援した甲斐がありました。本当に嬉しいです。
たった一つのメダル(恐らく)が金メダル…。できすぎですね。
村主選手も素晴らしかったです。安藤美姫選手はぼろぼろでした…が仕方ないかね。
結局、予想通りになったということですね。
一昨日の日記で、「荒川とコーエンが金メダルを争って、スルツカヤ選手が銅メダルと予想する」と書きました。
その根拠は、スルツカヤ選手が明らかに本調子でなかったからです。
好調時のスルツカヤ選手には、「女王」と呼ばれるだけあって、他を寄せ付けない圧倒的な強さがあるのです。
今回のオリンピック参戦に至るまでに、スルツカヤ選手に様々な障害があったことは、ご存知の方が多いと思います。
自身の心臓病(自己免疫疾患だっけ)に加え、腎臓病を患った母親の看病に追われ、スケートどころではなかった。
それでも彼女は、「病気になって、改めて自分はスケートが好きなんだと思った」と前向きに話し、薬で懸命に病気と戦いながらスケートを続けて、このオリンピックを目指してきました。
しかし、トリノの神様は、スルツカヤ選手には微笑みませんでした。
ショートプログラムは無難にまとめるも、体のキレが無く、僅差の2位が精一杯。
メダルを狙える位置につけますが、ここで彼女に更なる試練が。
フリープログラムの滑走順が最後。自分次第でメダルの色が決まる。また、フィギュア種目を締めくくるのが自分。加えて、ロシア勢には、「4種目完全制覇」という前人未到の大記録がかかっていた。
男子シングル、ペア、アイスダンスにおいて、いずれもロシア勢が金メダルを獲得していたのです。
極限の重圧。思うように動かない自らの体。流石の女王もこれらオリンピックの魔物に打ち勝つことはできなかった。
序盤のコンビネーションジャンプを中止、そしてまさかの転倒。
日本人は判官贔屓。私もその一人です。荒川の金を願いながらも、スルツカヤには頑張って欲しい。そんな複雑な目で演技を見ていた人も少なくないのではないでしょうか。
銀メダルのサーシャ・コーエン選手。
ショートでの演技は素晴らしかった。この演技をフリーでやられたら、荒川でも厳しいか…と思っていましたが、オリンピック特有の重圧なのか、それとも、大舞台で頻繁に失敗し、優勝を逃してきて、「自滅」と評されてしまっている彼女の悪癖なのか、演技に精彩を欠く。
同年代の方なので、頑張って欲しいという気持ちもあったが、彼女の失敗を見たときは正直少し喜んでしまった。
それは、コーエン選手が荒川選手の最大のライバルであると思っていたからこそ。
ポテンシャルという意味では、彼女が一番でしょうから。
そして、荒川選手。もう、素晴らしいの一言でしたね。
最終選考の際に、プログラムを忘れてしまい、氷上で困惑していた彼女とは別人のようでした。
解説の方が、「体つきが見違えた」と戦前に評していました。
「天才」と言われてきた彼女ですが、このトリノに向けて、才能に勝る努力を重ねてきた何よりの証拠でしょう。
中盤、イナバウアーから3連続ジャンプを決めた所で、観客の心を完全に掴みました。
その瞬間、あのクールな荒川選手から思わず笑みが漏れた事が凄く印象に残っているんですよね。
余程手ごたえがあったのだと思います。
「ミスをしなかった者が勝つ」といわれていましたが、その通りになりましたね。
本当におめでとうございます。
ところで、荒川選手がフリーで使用していた曲が、イタリアの作曲家「プッチーニ」のオペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」」。
荒川選手は、この曲が開会式で歌われていた事に触れ、
「運命を感じた」と語っていました。
一応、安藤美姫の曲も、プッチーニの蝶々夫人だったんですけどね(笑)
運命か…。思えば、日本勢が悉く4位で苦汁をなめ続けたのも、この金への蓄積だったのか…なんてね。
また、この「誰も寝てはならぬ」という曲目を受けて、
「これは、金を取るから、日本人は誰も寝てはならぬ(起きて応援しろ)というメッセージだ!!」
と、マスコミが騒いでおります。単なるこじつけだと思いますけどね(笑)
それはともかく、この「誰も寝てはならぬ」という曲は、どのような意味を持っていて、どのような事を描いているのか、気になりませんか?
ということで、「トゥーランドット」のあらすじを、大雑把に追ってみようと思います。
(かなり大雑把なんで、詳しい人つっこまないでね)
ちなみに、トゥーランドットはプッチーニの未完の遺作で、未完部分は彼の友人であるアルファーノが、彼の遺した草稿にしたがって完成させたそうですよ。
北京紫禁城の王女トゥーランドット姫は、氷のように冷たい心の持ち主。
彼女は、自らの花婿になるための条件を、群集に布告しました。その条件とは、王女の出す三つの謎を解くことで、失敗した場合は首を刎ねるという恐ろしいものでした。
今日も、求愛に失敗した人が処刑される。処刑を見に行こうと、処刑場で向かう途中、放浪中だったダッタン王ティムールと、その王子カラフと、彼ら付きの女奴隷で、カラフに密かに思いを寄せるリューが偶然再会を果たします。
処刑場に登場したトゥーランドットを見たカラフは、そのあまりの美しさに心を奪われ、ティムールやリューの制止も聞かず、王女に求愛し、謎解きに挑戦する事になります。
その後、トゥーランドットの父である皇帝アルトゥムが現れ、掟が絶対である、厳正であることを訴えますが、カラフの決心は変わりませんでした。
そして、姫はカラフに三つの謎をかけますが、その全てをカラフは解いてしまいます。皇帝は感嘆し、群集からも歓声があがるなか、姫だけが「自分は誰にも渡さない」と皇帝に訴えます。それをたしなめる皇帝の様子を見たカラフは、自らも姫に謎を出したのです。
「明朝までに、私の名前を言い当てることができたら、私は喜んで死にましょう」
街ではこの若者の名前がわかるまで、誰も寝てはならぬというおふれが出され、懸命な捜索が続きます。
その結果、女奴隷のリューがつかまり、拷問にかけられてしまいます。
リューは目の前に現れた姫に向かって、「自分だけが彼の名前を知っているが、その事を胸に秘めていることの方が喜びだ」と言い、傍にいた兵士から短剣を奪い、自害してしまいます。
その様子を見て、少しずつ姫の心が氷解していきます。
やがて、カラフと姫が二人きりになる。まだ、心を開こうとしないトゥーランドットでしたが、カラフ王子のキスでついに姫の心の氷が氷解し、姫は涙を流します。
そして、勝利した者として、この場を立ち去るように言いますが、姫の心は自分にある、と確信したカラフは、「私はダッタンの王子のカラフである!」と名乗り、自分の処遇を姫に委ねます。
姫は、「名前がわかった!」と叫ぶと、人々の待つ広場へ。
宮殿前の広場には、大勢の人が集まっていました。姫は、皇帝のいる高座へと進み出ると、こういいました。
「この若者の名前がわかった。それは…愛です」
それを聞いたカラフは、姫の下へと階段を駆け上り、二人は固く抱き合い、群集は歓喜に沸きましたとさ。
ってな感じです。とりあえず、リューって女奴隷があんまりに不憫ですよね……。