WBC、日本が初代王者に輝く


いやいや、最初はどうなるかと思いましたが、結果は優勝ということで。こんなに喜ばしいことはありません。選手の皆さん、監督、本当におめでとうございます。

私はといえば、3〜4回くらいからテレビ観戦しました。

最後、大塚のVスライダー(※Vスライダーというのは、縦に落ちるスライダーの事を指しています。ただし、このVスライダーというのは、有名な実況パワフルプロ野球というゲームでの造語であり、実際にはこのような呼び方はしませんが、ここでは便宜上そのように表記します)が鮮やかに決まったときは、テレビの前で両手を挙げてガッツポーズしてしまいました。

キューバはやはりというか、相当強かったですが、松坂のピッチングは素晴らしかったですね。

一番のキーポイントだったのは、やはり、8回、一点差に詰め寄られた場面で登板した大塚選手の投球に尽きるのではないかと思いますね。

それまで、試合の流れが完全にキューバに来ていました。逆転される。誰もがそう思った事でしょうが、そこで登場したのが、もう一人のメジャーリーガー、レンジャーズの大塚でした。

ストッパーである彼は、いわば「最後の切り札」でした。彼が打たれてしまえば、文字通り打つ手無し。

はっきり言って、断崖絶壁に追い詰められているに等しい。そんな状態であったにも関わらず、彼はあのウルティアをあっさりとピッチャーゴロに切って取ったのです。

本当にあっけなかったですが、あれが大きかった。あのピッチャーゴロが、直後の猛攻を呼び込んだと言っても過言ではないでしょう。

あの場面、彼に襲い掛かる重圧は半端ではなかったはず。それを押しのけ、あのピッチャーゴロは恐れ入りました。そして、このプレーを見て、「大丈夫!」と思いました。

恐らく、ナインもベンチも同じであったのではないでしょうかね?



日本代表のプレイで、一番感動したのは、9回の川崎のあのホームでのプレーです。

それまで、ファインプレーでチームを鼓舞していた川崎が、自らの初歩的ミスを契機に2点を献上することになってしまいます。

それを、なんとか取り替えそう、という物凄い気迫と執念が感じられるプレイでした。

3塁コーチも制止していたし、本来あそこで3塁を回る行為は暴挙になりかねません。

その制止を振り切り、飛び出した俗に言われる「神の右手」。

自らの力で1点を返したい、という強い気持ちが産んだ「必然」のプレイだと思います。



イチローは最後までかっこよかった。あんなに嬉しそうなイチローは始めて見ましたね。

本当に良かったです。

野球人としてでなく、一人の人間として、我々が見習わねばならないことがイチローにはたくさんありますね。


次回は3年後。大会を通して、様々な問題が浮き彫りになりましたが、3年あるわけなので改善できる点は確実に改善していって欲しいです。

リーグ戦との兼ね合い、環境の不備、審判の改善、トーナメント方式の見直し…など様々ですが、ゆくゆくはより価値のある大会になってくれれば嬉しいですね。

なんていったって、初代王者は日本な訳ですから。

(サッカーW杯は、確かウルグアイでしたっけね)