かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜第11話


話が徐々に三角関係ものの王道パターンになってきました。



とまりかやす菜か、どちらかを選ぶことが出来ず苦悩するはずむ。

誰も傷つけたくない。だから、どちらかなんて選べない。…しかし、実際は違うんですよね。

自分が傷つきたくないだけ。辛い思い、寂しい想いをしたくないだけ。

あゆきによって、その事実を突きつけられたはずむは、「恋愛なんてしたくない」と現実から目を背けてしまう。



…しかし、こうやって考えると、あゆきの存在が良い味出しているんだよなあ。


全ての事情を理解した上で、中性的な立場を貫いていながら、内心でははずむに恋をしていて、皆の気持ちにも同調できる。

「私は舞台にあがらない」が決まり文句の彼女。はずむに恋愛感情を抱いていながら、「見ているだけでよい」と、その気持ちを決して本人に伝えようとしない彼女の姿勢は、一見戦前逃亡で卑怯のようにも思えますが、これは彼女なりのけじめなのでしょうね。


舞台にあがる=はずむに想いを伝えると決めた二人は、傷つく覚悟を決めた。
舞台にあがらないと決めたあゆきは、その真逆。

そういう意味で自分の道をきっちり定めた彼女らと比べると、やはり一番卑怯なのははずむということになりますね。



その結果、「男性が識別できない」というやす菜の病気が悪化。はずむやとまりも含めた、人間全てが識別できなくなってしまう。


その結果、やす菜はある決意を固める。

一方とまりは、やす菜から自らの病気について話をされ、「はずむ(の事)が一番必要なのは、私ではなくやす菜だ」と、身を引く決意を固めます。




ってな流れ。この後どうなるんですかね?

王道パターンできている今の流れを汲むとすれば、この手の話は、「二兎を追うもの、一兎をも得ず」というのが一番多いんですよね。

やす菜は、作中で「おばあちゃんの件、お願いね」と母親に話していた。

普通に考えれば、人里離れた(かどうか解らんが)祖母の所で静養するのではないかと。

で、とまりもとまりで身を引くと。

恋愛方面はそうとして、後焦点はやす菜の病気を治すという事に尽きるわけですね。

その為には「他人に対する強い興味」が必要らしい。
色々思うところはありますが、これが最終話に向けて話の本筋になりそうなんで、あまり考えずに楽しみにしておきましょう。


まあ、とりあえずは、はずむは、これがきっかけでやす菜を選ぼうとするが、やす菜には先程あげたある決意があって…みたいな流れなんでしょうが。