ローゼンメイデン・オーベルテューレ後編

うーん。どうやら、水銀燈は記憶を失っていた、という設定だったみたいですね。

胴体がなく、ローザミスティカを持たない、失敗作(ジャンク)であった水銀燈
アリスゲームへの参加資格もなく、本来は目覚めていけない存在であったにも関わらず、お父様(ローゼン)への強い想いだけで目覚めてしまった、真紅に言わせれば「可愛そうなドール」。

そんな水銀燈に、真紅は同情し、せめて普通の人形として幸せに暮らせるようにと様々な事を教え、世話しますが、偶然真紅と蒼星石とのアリスゲームの現場に来てしまい、何も知らないまま蒼星石に切られてしまう。

消滅する際に真実を知り、深い悲しみに打ちひしがれていた彼女に、何者かが手を差し伸べ(まあローゼンか)、彼女はローザミスティカを手にし、正真正銘のローゼンメイデンとなって真紅の元に再び現れる。


復活した水銀燈の心は、深い憎悪と羨望で満ちていた。不完全なままうまれた自分を、「たまたまちゃんと出来ていた」兄弟分の真紅が、それだけの理由で自分を見下している。哀れんでいる。それが我慢ならなかった。
そして、そんな真紅は、自分は水銀燈と違い完成品であり、お父様の深い愛情を受けていると思っている。水銀燈を哀れむことで、自らの価値を高めている。それが許せなかった。

水銀燈は、真紅に戦闘を仕掛け、真紅の大切にしていたブローチを奪い取る。
そのブローチは、真紅がローゼンから貰ったもの。
真紅は、いわばローゼンからの愛情の象徴であったそのブローチを、目の前で水銀燈に破壊される。

深い怒りに支配された真紅。水銀燈をにらみつけ、言ってはいけない言葉を口にしてしまう。

「…ジャンクのくせに…」

「…!?何ですって…?」

「作りかけの…ジャンクのくせに…!!」

「…!!」

ジャンク!!


この二人の確執は、この一言が全ての元凶といえそうです。



今回の特別編は、真紅の胸元に付いていた薔薇が外れてしまい、それを付け直す際に、ジュンが気を利かせて真紅に似合いそうなブローチを見繕ってくるものの、真紅にそれを頭ごなしに拒否され、憤慨したジュンに、蒼星石がその訳を話す形で、ジュンに出会う以前の事を語るという筋書きになっていますが、こういった経緯があったんですねえ。


ってな感じだったわけですが…お互い様とはいえ、ジャンクは禁句ですわな。この一連の流れを見ていると、水銀燈に肩入れするファンが多いのもわかる気がします。

まあ、私は翠星石ですけどね。

ってか後編翠星石殆ど出番ないし(泣)


ほんと、第三期やってくんないかな〜。

ちなみに私はローゼンメイデンに関しては

原作…コミックは読破

アニメ…無印は実は殆どみていない(トロイメントは見た)

ってな訳で、アニメの1期を見ていないんですよね…。

実際、アニメと原作ってまるで違うのでそういう意味では1期を見ていないのは痛い。

やっぱり観た方が良いよね。折角年末年始だし、まとまった時間取れるうちに観たいなあ。DVDレンタルとかしてないかね?



ついでにウィンターガーデンの感想。

内容に関しては凄く普通の恋愛物でしたよね。普通の女の子がでじこだのぷちこだの言ってるので凄く違和感ありましたけど(笑)

偶然出会う→仲良くなっていく→誤解をきっかけにすれ違い→乗り越えて一歩前進

というオーソドックスな流れでした。

これも、デジキャラットシリーズという事で、主演は真田アサミ沢城みゆきコンビ。

ローゼンメイデンのジュン=真田アサミ、真紅=沢城みゆきとは全然違う役どころなので、聞き比べると楽しいですよね。そういう狙いもあっての連続放送だと思いますが。


内容が凡庸な中で味をだしているのはやはりぷちこの役どころですよね。そう…沢城みゆきさんね。

なんか微妙な役でしたが、なんか癖になる良い演技してましたね。癖になったのは、単に私が毒舌系好きなだけかもしれませんけど(笑)。デジキャラット良く知りませんが、ぷちこがそもそもあんな感じなんですかね?

声質自体は最近やってるシチミ系の声を低くしたような感じに聞こえましたが、やっぱ演技うまいっすわ。不覚にも好きになりそうですよ(笑)。声優として。