とらドラ!23話・24話

★23話


結局キーポイントは二つだったでしょうか。



まず、高須竜児の進路に関して。最後の、担任教師の「高須君は…お母さんに反抗したこと、ないでしょ」という台詞が非常に印象的。


竜児と母親の関係って、大河とみのりんとの関係に似ているんですよね。お互い、相手の幸せを願っているだけなのに、その手段、方向性が噛み合わない。

俗に「反抗期」と呼ばれる物が、人間の成長過程には存在する訳ですが、なぜそんな物が必要かといえば、当然人間の成長に必要な事だからです。

親というフィルターを通すのではなく、きちんと自分の目で現実と向き合う、親とも向き合う、それが反抗期の大きな意義です。

それが、自我の形成につながり、自己の価値観を確立し、ひいては大人になるということ。


高須家は、母子家庭ですし色々と状況が特殊ではありますが、それでも、「親に一度も反抗した事がない」という意味合いは大きい。
これが、24話への大きな布石となったようですね。


そして、それは、大河とみのりんにおいても同様です。二人は自他共に認める親友であり、お互いの事を分かりすぎてしまう。

わかりすぎて…わかった気になりすぎて本質の部分で決定的にすれ違っていた。

そんな二人に必要だったのは、間違いなく大ゲンカ。

みのりんと亜美がそうしたように。


ということで、その大ゲンカのシーンな訳ですが、「自分の幸せは自分で決める」という一言が何でもっと早く出てこなかったかなって言うのはね…。

まくしたてるだけまくしたてるみのりんがえらい勝手にも映りますがまあそこは、逃げずにきちんと答えをだして、この後その結果を自分一人で受け止めなければいけないと考えれば仕方ないですかね…。


後、亜美ちゃんの評価が急上昇しました(爆)






★24話

結局、竜児も大河もお互いの気持ちに素直になれたということで。…まあなんというか、物凄く大きな犠牲やら協力やらのお蔭で…ね。

まあ、尺どうこうが関係あるのかは知りませんが、みのりんのセリフがえらい説明的だったのがなんか物語的じゃなくて嫌でした(笑)

そもそも、何かよくわからん表現するのがみのりんクオリティだったのに、あんな普通にド直球に表現されては抵抗があって当然ですw

幸せの形なんて一つではありませんし、それぞれの答えがあって良いものですが、それが与えられるものではなく、掴み取るものであるとすれば、そうそう平穏な道のりばかり歩んではいられないでしょう。そういう意味では、このような辛くて乗り越えなければならない経験も、苦しんでいたことを知って、理解してくれる人がいるというだけで報われるという事は言えるとは思います。

幸せのかたちを相手に押し付けるのではなくて、その人の決めた幸せが実現できるように応援したり、見守ったりできる、というのが理想ではありますよね。あくまで理想ですが。


ということで、23話からのつながりということで、竜児ついに母親に反抗するの巻。まあ、言ってる事はあまりに酷過ぎますが、二人の関係を考えれば必要なこと。

私も、親には尋常じゃなく迷惑をかけていますから、そういう意味では、「自分がいなければ、親はもっと幸せだったろうに」と思った事は、数え切れないほどあります。親に言ってぶん殴られたこともあります(笑)

まあでも、結局それを決めるのは親自身であって私じゃないんです。私は、できる範囲で親孝行をすればよいだけなんですよね。迷惑かけたと思うなら。

やっちゃんは、竜児の為に自分の時間の大半を犠牲にしていて、金銭的にもせっぱつまっていて、体力的にも支障をきたしてぶっ倒れた訳で、その事を竜児が「俺のせいだ」と気にやむのは当然なんですが、それが=不幸せかどうかというのは、竜児の決めることではないんですよね。

竜児が大学進学せずに就職を希望しているのは、本人がそうしたいからではないですからね。ただ、母親としては、竜児をこのような状態での生活をさせていることに責任を感じないわけがなく(実際親の責任はおおいにあるでしょうし)、そういう点からどうもやることが単純で極端な節がありますが…。
竜児には、自分の幸せを自分で決めてほしくて、その為の環境をなんとか整えてあげたいだけなんでしょうけどね。親の願望を押しつけているようにも取れてしまうかもしれませんが。


とまあ、ここまでは良いんですが、結局駆け落ちって。いきなり嫁に来いってwwww話ぶっ飛びすぎてコーヒー吹きましたわ(爆)
だいたいね、18になったからって、その年齢じゃ、法律上親の同意なしに勝手に結婚はできないという常識をわかってるんですかね?(爆)



…でもね。そんなことしても幸せになれないんですよ。なんでって?あたりまえじゃないですか…。



幸せになるためにはね、「街が人を愛し、人が街を愛す」事が必要なんです。街を出ちゃダメダメ。
親との関係を修復しないと…。要約すると。

そうしないと光の玉が集まらないからだッ!!(どどーん)



…え?違う?光の玉集めれば奇跡が起こるって、幻想世界のう○おちゃんがっ!!(落ち着け)





最後に、今回の話で私の中で決定的だったのが一つ。


まさかの川嶋亜美派宣言!!!(核爆)



えーもうひどいよね。川嶋亜美嫌いって言ったのにね。嫌いっていうか、同属嫌悪だったんですけど、似たような性格だから共感する点も実は多かったんですよね。私も二面性にも自信あるし(え)


みのりんが報われた…的な話を冒頭でしましたけど、今回はそれ以上に亜美が報われたよなーと思うのですよ。


結局、川嶋亜美は居場所が欲しかった訳ですからね。色々と。友人関係もそう。竜児との関係もそう。

結局、自分のめんどくさい性格やら、竜児への好意との兼ね合いから、友人関係においての居場所すら失いかけてましたけど、大河は亜美の事を理解してくれていたんだな〜というのが、今回で良くわかったので…。嬉しいよなあ、あれ。

自分の素の部分を知った上で、理解してくれた大河。意見をぶつけてくれたみのりん。わけ隔てなく(良くも悪くもなさすぎる)接してくれた竜児と。

竜児争奪戦(笑)に関しても、竜児にきちんと「大河が好きだ」と目を見て言ってもらったシーン。大事だよね。大事すぎるくらいに。あれでどれだけ報われたか。竜児も流石に空気読んでくれましたね。


正直、二面性のあるキャラも、腹黒系のキャラも私はすごく好きなんですが、そこに「共感できる部分」がないと駄目なんですよね。

最終回直前にしてようやくそれがわかったので、評価が一変してしまいました。嫌い嫌いも好きのうちとはよく言ったもんです。
まあ、基本的にキタエリさんのキャラって私大概好きなんですけどねw中の人自身は…良く知らんが(え)

後、よくよく考えると、亜美以外の二人が案外まともじゃないってのはありますね。亜美だけ普通の女って感じでw


ま、そういうことで次回最終回ですか。結構展開があれだったり、いろいろ難点があったりで、批判もあったりな作品ですが、個人的には割と楽しめたかなと。最終回へのわくわくかんはあんまりないんですが(え)



CLANNADの感想書かないとなー。よりによって最終回を書かないとかないよな〜、ここ2カ月くらいかいといて。