ジャニーズの隆盛とハロプロの衰退


本日の音楽戦士(ミュージックファイター、日本テレビ深夜)のメインゲストは、Berryz工房(以下ベリ工と略)でした。


ハロプロの擁する、メンバー全員平成産まれという、アイドルの低年齢化を象徴するグループです。


ハロプロの看板ユニットであるモーニング娘。は、現在では、ミュージックステーションでもトークが一切なかったり、蜜月の関係*1だったはずのうたばんでも、徐々に干されだしてしまっています。

その一方で、このベリ工トーク出演。世代交代の狼煙なのでしょうかね。

音楽番組は全般チェックしていますから、勿論この番組をべリ工目当てで見たわけではありませんが、なかなか面白かったですね。

嗣永桃子がやったらしゃべっていたのが印象に残っています。

それこそ違和感を感じる程に。

モーニング娘。の5〜6期メンバー等を見ていていつも思うのですが、彼女達って、ハローモーニングのような、内輪の番組では非常に明るく楽しそうに振舞っているのですが、一般番組にでたとたん、自分を押し殺してしまっている印象がある。

なんらかの指示なのか、先輩(吉澤や藤本)を立てているのか、それとも単に緊張しているのかは解りませんが、そういう様子を良く見ていただけに、今回のベリ工(特に嗣永)の様子に非常に違和感を覚えた。


なんなんだろう。見ていて、勢いというか、若さというか、彼女達には未来があるんだな、と思ったんですよね。

ベリ工の人気は、一般的知名度はともかくとして、オタク層への浸透度はかなりの物があるんです。

勢いではモー娘。以上といえるかも知れない。



ところで、このベリ工、人気はあるんですが、「一般的」ではない。

モーニング娘。に関しても、「国民的アイドル」であった時代は間違いなくありましたが、今はその人気はオタク対象へと閉塞的加速を遂げています。




一方、ジャニーズで旋風を巻き起こしているのが、言わずと知れたKAT-TUNです。

つい最近、「Real Face」でデビュー。DVD等を含め、オリコンで3冠達成という快挙。

彼らの人気は、決してジャニオタだけのものではない。

この違いは一体?


NEWSにしろ、嵐にしろ、常にデビューシングル一位が指定席なジャニーズ。

それは、偶然ではありません。計画的、綿密的戦略の賜物。


ジャニーズでは、幼少時から、同ジャニーズの有名グループのバックダンサーを務め、少しずつ世間に顔を広めていく。

そして、グループ結成後は、CDデビューはせず、ライブ活動でジャニオタファン層の地盤を固める。

その上で、徐々にテレビ進出。ドラマに出てみたりMステのジャニーズ枠でパフォーマンスをしたりと、徐々に全国的に地盤を固める。

その上でデビュー、という一貫した流れがあります。

加えて、KAT-TUNのデビューシングルは、スガシカオと、ビーズの松本孝弘という磐石のタッグですから、売れないわけがないという代物。





ハロプロも、この真似をするべく、ハロプロキッズなるものを結成しましたが、結局、デビューできるのはごくごく一部で、飼い殺し状態。

その中でグループを結成しても、即デビューさせた結果、ハロプロの情報に日夜意識を傾注しているファン層にしか存在を認知させることができない。



こうして考えると、ジャニーズの凄さが良く解りますね。

快進撃は、これからも続くことでしょうね。

*1:飯田佳織を「ジョンソン」と命名したり、保田圭を面白おかしく弄り倒したり、安倍、後藤という人気メンバーを司会の石橋貴明が溺愛したり、人気の浸透に大いに貢献した