鋼鉄三国志第25話(最終回) 『陸伯言、紅き星落つ五丈原に舞う』
という訳で鋼鉄三国志。
時々やっている三国志の世界観ををベースにしたIF物です。
主役は、今回のタイトルにも名前のある陸遜伯言。CVは宮野真守さんが担当しておりました。
まあ、宮野さん売れまくりですからね。今度はガンダムの主役に抜擢ですから。
今は、若手では男なら宮野真守、女性なら平野綾なんですかね、やっぱり。デスノートコンビ。
まあ、俺も何だかんだ言って二人とも結構好きだしなあ…。演技はちゃんとできてるし、それに、宮野真守ももてそうな感じの人だし、平野綾は正直可愛いのは否定できないし。やっぱ世の中ルックスかあ…。
…話逸れた。
でまあ、この作品はジャンルとしてひとつ大きな、決定的な特徴がありました。
それは…
完璧に腐女子向けであること。
どういうことかと言うと、作品に出てくる武将たちが何か皆美男子でかつガチホモなんですわ(笑)
作中では、陸遜と諸葛亮とは師弟関係にありますが、なんかどうみても愛し合ってるし、甘寧が周喩にメロメロだし、呂蒙は大史慈にぞっこんだし。
酷いのは、孫権(孫堅じゃないよ。読み方一緒だけど別人なんで一応)。父親が最初に無くなって、その後呉を治める訳ですが、その風貌はどうみても女性にしか見えない。黒髪のサラサラロングで美人系。しかも声当ててるのが、女性の生天目仁美さんが普通に女性の声でやっているという。
正直、最初は本気で女性だと思ってました。…まあ確かにね、いくらIFだと言っても、孫権の性別まで変えたら世界観踏襲している意味が無いんですが、それでもあれはどう見ても女性だろと。
話としては、陸家が代々守ってきた玉璽(ぎょくじ)を巡る話。玉璽という言葉は、三国志ものではしょっちゅう出てきますが、ここではエネルギー体みたいなもの。それがまあ物凄い力を秘めていて、炎烈鎧(えんれつがい。この世界での武器)を持つもので、玉璽に選ばれると通常では得られないような強靭な力を得られると。その覚醒状態を煌星(おうせい)と呼んでいますが、とにかく、この世の長であらんと覇を唱えるものは皆、力を欲するわけで、皆玉璽を陸家から奪おうとするわけで、それを陸家が守っていたと。
ところがまあ、結果的に陸家は玉璽を守りきれず没落。陸遜の父親は殺されてしまうわけですが、その時に諸葛亮に拾われ育てられ、師弟関係となった彼らは、やがてそれ以上の強い思いを抱くようになる訳です。
やがて、陸遜は師の勧めで、彼のの元を離れ呉に仕えるようになりますが、このあたりからはもう、玉璽を巡る争いが様々あって、争いが絶えず、玉璽を取ったり取られたり。そして、その力に取り付かれ、我を失い、人外の物になってみたり…ととんでもない事に。まあこの変から内容についていけなくなるわけですが(爆)
諸葛亮は、劉備を主とした新たなる国、蜀を建国。これで、所謂三国鼎立の時代の幕開けとなるわけです。
で、この辺りからおかしくなる。
世界の平和を望んでいたはずの諸葛亮が豹変。世界に絶望し、腐敗したこの世界を全て無に帰す事を望む。その為に、玉璽ならぬ、擬似玉璽という者で関羽、張飛、そして劉備までもを悪しき力で支配し、呉にあった玉璽を奪還。
結局、この3人は力に囚われ暴走し、帰らぬ人となってしまいます。そして、暴走した彼らを止めるべく立ち向かった大史慈も…。
そして、いろいろあった結果、世界は破滅寸前というところまで追い込まれてしまう。上空には赤い星が出現し、世界を焼き尽くそうとしている。陸遜は、全ての元凶である諸葛亮、そして玉璽の元へ向かう。世界の破滅を防ぐために…。
という流れで最終回。
いやー…あまりの超展開に全くついていけませんでした。
結局、陸遜は変わり果てた師との決別を宣言し、師を止め、玉璽を奪い返そうとするわけなんですが…。
その最中、突如諸葛亮の様子が変化。全身が黒く覆われる。そして、陸遜は赤く眩い光に包まれ…。
話は変わりますが。玉璽に「真に」選ばれし人間というのは、この世に一人。その選ばれし者が力を得たとき、その者の放つ「究極の光」が世界を救う…というような話がありました。諸葛亮はそれを陸遜と見定め、最初に陸遜に玉璽を託していました。
眩い光に包まれた陸遜は、空へと向かい、天上の赤く瞬く星を破壊。破壊活動は終わり、世界は救われました。
ということで、この突如の陸遜の変化や、一連の出来事に皆驚きを隠せずにいましたが、諸葛亮一人が冷静でした。
「陸遜…世界を救いましたね」
何を言っているんでしょう諸葛亮は。全ての元凶を作ったのはおまえだろうよと。弟子も仲間も裏切って利用して、世界を滅ぼそうとしてたじゃないかと。
その刹那。諸葛亮の存在が、色彩が、徐々に薄れていく。その変化とその理由にに真っ先に気づいたのが兄の諸葛瑾でした。
以下が衝撃の真相。
何故今になって、真に玉璽に選ばれし者の究極の光が得られたのか。
光の影には闇がある。すなわち、究極の光の影に、究極の闇あり。
究極の光として玉璽に選ばれる為には、究極の闇として玉璽に選ばれる者の存在が必要だった。
諸葛亮は、その役目を自らに課した。その為に、闇に自ら身を染め、自ら悪となったというのです。
天上に出現した赤い星を破壊できるのは、究極の光を以ってのみだったから。つまり、自らを犠牲にして世界を救う決断をした、という事。
事実を知った皆。諸悪の根源と疑わなかった諸葛亮の背負っていた運命に言葉も出ない。
「全ては玉璽の定めし運命」。そう、諸葛亮は言う。
この世に光ある以上、闇は消えていく運命。諸葛亮の体がどんどん希薄になっていく。
消え行く師匠を前にして、泣き叫ぶ陸遜。この辺りの泣きの演技…というか、感情高ぶりすぎてちょっとアレな感じの演技は、宮野さんは結構うまいと思う。
ふと、師の後方で煌く玉璽が目に入る。
この世にこんなものがあったから…。玉璽さえなければ…!!!
陸孫は玉璽を手に取り。
「こんなもの…なくていい…!!!!!!」
さて。この後どういう展開を予想しますか?
まあ、普通は玉璽とやらをぶっ壊しますわな。で、師匠消えなくてすんで良かったねと。そんなことをして、今度世界が破滅の危機に瀕したらどうするんだと言う諸葛亮に、これからは、光がどうこうじゃなくて、人間皆で力をあわせて、世界を守っていこう、平和にしていこうと。そう力強く陸遜が言ってフィニッシュと。俺はそう思いました。皆さんもそう思いません?
がしかし、とんでもないどんでん返しが。
「お師匠様が消えてしまうくらいなら、こんなもの…なくていい…!!!!!」
そういって陸遜は手に取りし玉璽を…。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ…!!!」
…あれ?あれれ?ちょっとちょっと、何であんた玉璽を体内に取り込んでるんですか!?
めり込むめり込む玉璽。ってか何してんの?意味わかんないってちょっと。
「おやめなさい!!玉璽に逆らうなんて…!!!」
と諸葛亮。いや、ってかさ、逆らうのは賛成だけどさ、何で取り込むんですか
結局体内に入っちゃった玉璽。黄色い光に包まれた陸遜を見守る諸葛亮と六駿。
消え失せそうだった諸葛亮は元に戻っています。しかし、光を放つ陸遜、今にも消えそうです
「師匠が貴方で良かった。六駿の皆に出会えて良かった。生まれ変わっても貴方の弟子でいたい」
…的な事を言い、最後は物凄く胸に迫る笑顔を浮かべ、陸遜は消えてしまいました。
ええええええええええええええええええええええええ!?
いやいやいやいや、ちょっと待てよこれは。師匠の変わりにあんたが消えちゃったら結末としては一緒でしょうが!?何だかんだで玉璽の定める運命どおりじゃん!!
するとどうでしょう。光となって世界中に散っていった陸遜の光が、破壊された世界を浄化していくではありませんか。そして流れるBGM。
ちゃん〜ちゃらら〜
はっ、まさか!?
わたしの〜お墓の〜前で〜泣かないでください〜♪
…っておい。
流れていたのは多分宮野さんの歌っている陸遜のキャラソンだと思いますが、妙に良い曲でした。
でまあなんと、これで終わりなんですが、突っ込みどころ満載過ぎて困ったねホント。
陸遜死んだ意味とか良くわからんしさあ。
諸葛亮がやっぱり善人だった、っていうのはあまり驚かなかったんだけど。やっぱり玉璽ってのが絡んでるわけだから…。
とりあえず、箇条書きで言いたい事を纏めると、
○腐女子向け過ぎ。まあ、なれたけど(爆)
○展開めちゃくちゃにも程がある。諸葛亮悪役のままにして、玉璽壊したら我に返ったけど死んでしまうとか、あのまま諸葛亮が消えてしまったりしたほうがしっくりきたと思う。
○ってか、取り込むのだけは本当に全く意味がわからないんですが、壊せばよいじゃん。しかも取り込んだら死ぬ理由もわからんので、あのへんはお口あんぐりです。誰か教えて。
まあ、関羽、張飛とかの変化とかの段階でもう人じゃなくて化け物かしてるんで、完全についていけなくなっていたんですが…W
しかも、陸遜の最後の言葉は「ずっと師匠を愛し続ける」とかだったからもうカオスでしたわ。
いや、泣ける話な気もするんですが、あまりのカオスっぷりと超展開、意味不明っぷりについていけず、それどころではなかったですね(笑)
では最後にひとつ。意味不明なお話だった訳ですが、全てを纏めるのに適当な一言があるので、それで締めたいと思います。
陸遜は、諸葛亮を「わが師」と呼んでいました。これを踏まえて下さい。では、行きます。
この作品を要約すると…↓
我が師を我が死で守った
ってな訳です。どう、すっきりした?(笑)